ストレートネックになる原因と症状
ストレートネックという名前を聞くと、まるで首がまっすぐで姿勢の良い人のように、いい意味に捉えてしまうかもしれません。しかし実際のところ、本来人間の首の骨は30度から40度曲がっているのが正常です。これが長期にわたる正しくない姿勢の継続や、首の骨の疲労などによってまっすぐになってしまいます。こうなると身体全体で支えていた頭の重みが、首の筋肉に重くのしかかり、支えられなくなってきます。首の筋肉が緊張し、首だけでなく、身体全体に様々な辛い症状が現れてきてしまうのです。具体的には首や肩のこり、痛み、手足のしびれ、頭痛、腰痛やめまいなども引き起こします。また首の血行も悪くなるため、冷えや不眠、イライラなどにもつながるでしょう。首の血行不良ということは、同時に頭への血流も悪くなってしまうので、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血になってしまう危険値も高まってしまいます。
ストレートネックの誘因となる、現代人によくある姿勢
ストレートネックはネット社会の到来によって姿を現しましたが、近年スマホの普及によって、さらに増加傾向にあります。というのも、ストレートネックになる原因はいくつかありますが、その原因のほとんどが、デスクでパソコンに向かう、もしくはスマホをのぞき込む姿勢、前かがみになっている姿勢を長時間続けてしまったことによるものなのです。そもそもどんな体勢でも1時間以上同じ状態で居続けるのは、身体にとって良いことではありません。でも仕事でパソコンを使用したり、スマホでニュースや情報を検索していると、1時間なんて本当にあっという間です。ストレートネックになるまでにはこのような状況を長期間続けてきているはずですから、悪化した分、治していくにもそれなりに時間が必要です。重症となる前に予防することで、ストレートネックを緩和し、悪化することを防げます。ぜひ正しい姿勢を意識し、こまめに席を立つ、スマホから遠ざかってみてください。毎日少しのことで、身体の不調や大きな病気になることを予防できるかもしれません。